東京都のとある港湾施設4か所の外壁調査を
赤外線カメラによる診断で依頼されました、
今回はそのうちの1か所目を掲載します。
依頼内容は定期報告用ではなく、外壁の状態を診断する調査を
赤外線カメラにてと赤外線カメラご指名の依頼です。
赤外線カメラによる調査は足場を設置する必要もありません。
ですのでコストも作業時間も抑えられます。
ですが利点ばかりではありません、
赤外線カメラでの診断はサーモグラフィで外壁を撮影して
外壁の異常な温度変化をコンピューターの解析にかけて
タイル浮き、剥離剥落、クラックなどを発見する調査ですが、
雨などの天候不良や撮影には外壁との距離や角度が必要なので、
建物が隣あっていて隙間に入れず撮影が出来ないや
外壁の周りを木々が鬱蒼と茂っていて外壁が見えないなど
撮影にあたって条件が必要になってきます。
赤外線カメラによる診断は外壁の温度変化を撮影して解析にかけて
外壁の異常を診断する調査ですので、まずは外壁に温度計を設置して
調査開始時より外壁の温度が変化するまで待ちます。
その間まずは手の届く範囲の打診による診断と目視による診断を行います。
この目視でクラック(亀裂)やエフロ(白華現象)、シール劣化などを
双眼鏡など駆使して建物全体の外壁を診断して行きます。
目視や打診の診断が終わる頃には外壁の温度が
調査開始時より上昇しているので赤外線カメラでの診断を開始します。
外壁1面を何分割にもして端から撮影していき、それを立面図にナンバリングして
持ち帰ってコンピュータの解析にかけていきます。
結果は報告書、写真台帳とそのデータにて提出させて頂きます。