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赤外線によるマンションの外壁調査について

マンションやビルはメンテナンスを怠ってしまうと、重大な事故を招いてしまう危険があります。

ビルなどの建物による落下事故の増加を背景に、平成20年には外壁調査に関して建築基準法の法改正がなされました。調査や報告を怠ると罰金が科される様になり、マンション管理会社等の調査に対する意識も変わってきたといえます。

あまり聞き慣れない外壁調査ですが、その調査方法にはいくつか種類があります。

 

一つは全面打診調査法と呼ばれるもので、打診棒などを用いて壁を叩いた音で診断する方法です。近年では、トンネル事故によって話題になったこともあり、知っている人も多い方法です。

 

もう一つの方法として、赤外線調査と呼ばれるものがあります。これは赤外線カメラを用いた調査方法で、打診によって壁にダメージを与えないのが特徴です。サーモグラフィーによって温度分布を測定し、外壁タイルの浮きや水漏れなどを発見することが可能です。打診調査に比べて、劣化している箇所を破壊することなく調査できる点がメリットとして挙げられます。

 

また、遠くから広範囲で調査ができ、足場を組む必要がないので作業が早く完了します。一方で、正確に調査をするためにはいくつかの条件が必要になります。断熱材が含まれている建物や、外壁が乾燥状態でないと結果が得られません。

 

また、現状では打診調査に比べて信頼性が低いといわれています。それぞれの調査方法に関して良い点と悪い点があるので、調査の目的、建物の規模、調査費用の予算など状況に応じて調査方法を選択するとよいでしょう。