外壁調査には、全面打診と赤外線の2種類の方法があります。
全面打診の場合は、打診棒という外壁検査器具で外壁を叩きます。
その際、発生する反発音で内部の異常個所を発見します。
打診と同時に目視や触診もできるというメリットもあります。
また、調査の際に危険な部位の対処が可能です。
デメリットとして、足場の仮設やゴンドラなどの費用が掛かります。
手間と時間のかかる方法ですが、その分信頼される方法です。
赤外線の場合は、赤外線カメラを使用してサーモグラフィーで温度分布を測定して、異常個所を発見します。
遠隔操作で広範囲を一度に測定でき足場の費用も作業計画も不要ですので、迅速でお金も掛からない方法です。
しかし、対象が乾燥していて風速5m以下でなければ調査できません。
画像解析するためには、天候や気温などの撮影時の条件の加味が必要なため有資格者でなければ画像解析できません。
また、断熱材や空気層がある建物では正確な結果が得られないというデメリットもあります。
そのため、条件に合う場合に選択する方法となります。
木造の建物だけでなく、鉄筋コンクリート造の建物でも経年劣化や老朽しますので、いずれかの方法で調べる必要があります。
改修工事は、不良や欠損や老朽化している箇所を直す原状回復だけでなく、機能を向上させる工事です。
改修工事には耐震性を向上させる耐震改修や、エレベーターの新設や玄関や階段などのバリアフリー化なども可能な工事です。