住宅や高層階の建物などは、築年数の経過とともにさまざまな部分が劣化していくものです。
劣化の原因には、気象条件や地震によるゆれなどが、大きく関係しているといわれています。
特に日本は、一年を通して地震が多く発生しています。
気候も地域によって多少の違いがありますが、夏場は紫外線が強く、梅雨時期には雨量が多くなり湿度も高くなります。
冬場は、乾燥した状態が続き降雪もみられる地域もあります。
さらには、近年では台風の発生数や、竜巻、突風なども多く発生し被害がでる建物もあります。
特に高層階などののマンションの外壁は、よほどの築年数が経過をしていない限り、見た目だけではクラックといわれるひび割れ等は、発見しにくいものです。
現在では、壁の劣化状況を調査する方法には、打診調査と赤外線調査があるようです。
打診調査は、職人の方が実際に間近で見ながら、打診棒といわれる道具を使って、叩いたときの音と目で見た状態、触った感触などから、
劣化の状況を判断するものになります。この打診調査をする際には、マンションなどの高層ビルは、足場、ゴンドラやロープなどが必要になります。
一方の赤外線調査は、建物から少し離れたところから、赤外線サーモグラフィーを使って熱エネルギーの分布を撮影し、
その画像を解析して行われる調査になります。
調査期間も短くて、マンションに住んでいる人たちの負担が少ないため、安全に外壁の調査が行えると注目されているようです。