学校は、新しく建てられた建物は少なく、築40年、50年もところも珍しくはありません。学校を建て直すとなると夏休みだけでは時間が足らず、数か月間は学校以外の場所を借りて授業をしなければならないのです。
築年数が1981年より以前の建物は多いですが、耐震検査をして補強をしているところを見たことがある人も多いでしょう。それとは別に外壁に関しても調査しなければならないのです。
外壁調査は、外壁のクラックや浮きがないかなどを調べることです。その目的は、そこで勉強をしている生徒の安全です。もし、クラックや浮きがある場合には、ちょっとした風や地震がきっかけで壁が一部崩れ落ちる可能性があり、建物の下にいる生徒に直撃をするかもしれないからです。
そこで、建築基準法は外壁が適切な状態を維持するとともに、定期的な調査・検査の結果を特定行政庁に報告することが必要としています。もしこれに従わず、定期調査をせず報告義務を怠り、あるいは虚偽の報告を行った場合は、百万円以下の罰金となります。
調査方法ですが、今までは打診調査という方法を行っていました。打診調査は実際に外壁を叩いてその時に変な音がしないかや外壁に浮きやひび割れがないかを調査します。ただ、最近は赤外線を利用して外壁の状態を判断する方法もあります。
ただ、この方法はまだ信頼度はそれほど高くなく、市民権を得ている状態とはいえません。ただ、お金と時間がそれほどかからないというメリットがあるのです。