通常、劇場やホテル・旅館・公民館や学校・病院などでは、その建物が老朽化し崩れたり、
火災が起こる危険があるため専門の事業者による定期報告義務があります。
これらの建物は不特定多数の人が出入りすることからそのような義務があります。
この点、外壁についても同様に定期報告義務があり、塗装の打診をしなければならないのです。
その理由は、外壁も放っておくと多々物自体に問題を及ぼす可能性が高いからです。
例えば、外壁を塗り替えずにそのまま15年、20年と経過した場合、ただ色あせてみた目が悪いというだけならまださほど問題はありません。
ところが、塗装にはそれ以上に大事な役割があるのです。
外の壁は常に厳しい環境にさらされています。
基本的に家の外は自然です。
風も雨も太陽もすべて自然ですが、基本的に自然は人間にとっても建物にとっても脅威なのです。
何十年も自然にさらされていれば建物も老朽化します。
経年劣化により壁にひびが入り防水性や撥水性が機能しなくなり、内部に湿気や水が入ってしまえば、
住宅は大きな地震がきっかけで倒れてしまう可能性もあるのです。
実際に阪神淡路大震災の時には外の壁にひびが入り水が壁内に浸透して、
それが原因でシロアリが柱を食べつくして倒壊したという例がたくさんあります。
もし、そのような災難を事前に防ぐためには、業者側から前回の塗装から一定の期間が経過した時に、
塗装を打診するという方法は理に適っているのです。