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赤外線による外壁調査に要する期間はどれくらいか

現行の建築基準法では、ホテルや病院、ビル、ショッピングセンターなどといった不特定多数の人が出入りする建築物のうち、タイル貼り、石貼り、ラスモルタルのうちのいずれかを外装材として用いているものについては、建築物の竣工あるいは外装改修工事の終了後は10年ごとに全面打診等の方法による外壁調査を行わなければならないことが義務付けられています。

 

現在、この外壁の調査の実施方法として利用されることが多く、注目されているのは赤外線装置を利用した方法ですが、ここで気になるのはこの方法による外壁調査の実施期間です。

 

赤外線による外壁の調査にかかる期間は対象となる建築物の規模や構造によりますが、現地での撮影作業に関しては長くて3日程度、撮影後の画像解析作業と結果報告書類の作成作業についてはおおよそ2週間程度となっているため、現地超から報告書の提出までは2週間程度かかると考えておくと良いでしょう。

 

外壁調査は、少し前までは打診法が主流となっていましたが、この方法だと全ての調査が終了するのに1ヶ月以上かかることがあります。

これは、足場やゴンドラの設置・解体作業などといった、調査の準備や後始末の作業に多くの時間をかけなければならないのが最も大きな理由です。赤外線装置を利用すると、建築物の高さによっては高所作業車を用意しなければならない場合があるもの、足場やゴンドラを組まずに現地調査を行うことが可能となるため、調査期間を大幅に短くさせることができます。